俺と結婚しろよ!
賢ちゃんはめちゃくちゃだ。
いくら優弥さんといえど、カップラーメンなんて出す?
仮にも、賢ちゃんの店はあんなにお洒落なフランス料理店なのに!
「結局優弥、カップラーメンが一番好きなんだ。
金持ちになっても、好みまでは変わらねぇみたいだな」
「賢ちゃん……」
「次は納豆でも出してやるか」
「賢ちゃん!!」
あたしは叫んでいた!
そんなんじゃない!
賢ちゃんの話は楽しいけど、今はそんな話がしたい訳じゃない。
賢ちゃんは少し驚いてあたしを見た。
部屋に沈黙が訪れる。
だけど……
「優弥ってさぁ、昔デブで……
「違うの!!」
あたしはまた、賢ちゃんの話を遮っていた。
賢ちゃんは再び驚いた顔であたしを見る。
そして、とうとう口を開いた。