俺と結婚しろよ!





コイツ、咲良のためなら何だってするのか。

馬鹿だ、喜んで尻に敷かれてる。

チャラいのか純粋なのか。

だけど、こんな賢ちゃん、嫌いじゃない。






賢ちゃんはじっと楽譜を見て、口を閉じた。

そして……



「この歌詞……」



少し顔を歪める。




「この歌詞、まさか……」



「ああ。咲良が描いた。

アンタのことだろうよ」




俺は吐き捨てていた。




< 432 / 451 >

この作品をシェア

pagetop