俺と結婚しろよ!
だって、すごいんだもん。
あたしがどれだけ頑張っても、Fになれないんだもん。
そりゃ、Fの四人も努力してるに決まってる。
「でも、プライベートも頑張る。
それが結成当時からの約束だから」
そうなんだ。
だからテレビ番組でも、プライベートが大切って言っていたんだ。
「俺たちは確かに活動している。
メンバーの誰かが要求すると、活動の幅を増やしたりすることもある。
だけど、基本的にはスローペースだ。
新曲やアルバムの制作もゆっくりだし、メディアにもあまり出ねぇ。
……無理のないように活動してんだ」
「……何が無理のねぇ、だ」
賢ちゃんが呟き、優弥さんが手元にあったショートケーキを投げる。
ショートケーキはまっすぐに飛び、
ぐちょっ……
賢ちゃんの顔にヒットする。
やっぱり滅茶苦茶だ。