正義の味方に愛された魔女2
婚約したての朝、龍二の実家につれていってもらって、仏壇のお義母さんに挨拶してから、お義父さんに証人欄の署名捺印をしてもらった。


「お義父さん、これからもよろしくお願いします」




「ところで、兄貴達は今朝は居ないのか?静かでいいけどさ」


「ゆうべからボードとスキーに出掛けたぞ。帰ってくるのは明日の夕方だそうだ」


流石は、体育会系だらけの家だ……。


「百合さん、龍二は仕事ばっかりでなくちゃんと家に帰って相手してるかい?
もし何日か帰ってこなくても、仕事だから心配するんじゃないよ?
さびしくなったらいつでもうちにおいで?何ならしばらく泊まって…『父さん!百合は俺の嫁さんで、父さんのじゃないぞ!』」


「そんなの解ってるさ。なぁ百合さん。龍二はぶっきらぼうな奴だろう?
百合さんの様にしっかりしていて優しい人は、顔に出さずに努力するからな?
周りに便乗して甘えてないで、相手以上に優しくしてあげないといけないぞ?龍二」


「俺は、百合限定でちゃんと優しくしてるって。なぁ。
甘やかしてやってるから心配すんな」


「お義父さん……大丈夫ですよ?貴方の息子は貴方にそっくりですからね。龍二さんも優しくてあたたかい人ですよ」


「そ、そうか?……似てるかい?……百合さんがそう言うならそうなんだな。うん。
とにかく……二人で幸せになりなさい」


「はい。ありがとうございます」


「もう、すでに幸せなんだよ…大丈夫だ…」


ふっふっふー。
私は、この親子の会話が秘かに大好き……。
音響設備が整った所で聴いている様で、低くダブる優しい心の響きがツボだったりする。

隼人にもいつか聴かせたいなぁ。





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