無垢なメイドはクールな彼に溺愛される
私がやりますというのを断って淹れた珈琲と、ユキが持ってきてくれたケーキを乗せるための皿とフォークを鈴木がテーブルに運んだ拍子に、
ユキは遂にあきらめてソファーから降りラグに直接正座した。
「あ、ありがとうございます」
彼女はいつまで敬語で通すのだろうと可笑しくなったが、それもなんだか可愛くて鈴木はそのまま咎めないことにした。
「ケーキ…… 私が焼いたのでお口に合うかどうか……」
「えっ! これが手作り? すごい」
苺が乗ったチョコレートケーキも、線が美しく重なるモンブランも、抹茶色したチーズケーキもどれもこれもショーケースに並んでいる物のように美しい。
「い……いえ そんな
好みもわからないので…… 本当に口に合うかどうか」
「さすがだね」 しげしげとケーキを見ながら思わず感嘆のため息がでる。
「あ、ありがとうございます
シェフのお手伝いもするので……」