チェロ弾きの上司。
「本番前にかわいい妹弟子にアドバイスできる余裕があるなんて、三神のメンタルの強さは相変わらずね」
早瀬先生!
きゃー! 燕尾服が素敵!
スラッとしたスタイルにぴったりフィットしたシルエット。
これは、アカリンにきくまでもなく、オーダーメイドに違いない。
いつもよりきっちりめのお化粧と、長い髪を後ろで複雑に結いあげた華やかな髪型。
キラキラオーラ満開!
廊下は薄暗いのに、早瀬先生が眩しい!
「僕だって緊張はするよ。ただ、今日は届けたい人がいるから」
「彼女?」
「んー、まだ彼女じゃない」
わー!
いつぞやきいた、三神さんの好きな人のことだ!
でも前回きいたのが1月だから、3か月も片想いなのかな?
「それに、本番は怖くないし、楽しみでもある」
ええ〜? どういうことですか……?
「本番で極限まで集中するとね、亡くなった両親を感じられることがあるんだ。魂が来てくれるのか、僕の中の記憶がそう感じさせているのかはわからないけど。だから、会えるのが楽しみ」
……三神さん……。
本番前なのに泣きそうです……。
「じゃあ、心おきなくプレッシャーかけるわね」
早瀬先生が三神さんに言う。
その時、ちょうど時間になった。
ステージにみんなが出ていく。
あたしも行かなきゃ。
歩き出すと、後ろから、早瀬先生の声が聞こえてきた。
「私、この日を楽しみに、10年間頑張ってきたのよ」
……早瀬先生まで……。
本番前なのに泣きそうです……。
……何か答えている三神さんの声は聞きとれなかった。
早瀬先生!
きゃー! 燕尾服が素敵!
スラッとしたスタイルにぴったりフィットしたシルエット。
これは、アカリンにきくまでもなく、オーダーメイドに違いない。
いつもよりきっちりめのお化粧と、長い髪を後ろで複雑に結いあげた華やかな髪型。
キラキラオーラ満開!
廊下は薄暗いのに、早瀬先生が眩しい!
「僕だって緊張はするよ。ただ、今日は届けたい人がいるから」
「彼女?」
「んー、まだ彼女じゃない」
わー!
いつぞやきいた、三神さんの好きな人のことだ!
でも前回きいたのが1月だから、3か月も片想いなのかな?
「それに、本番は怖くないし、楽しみでもある」
ええ〜? どういうことですか……?
「本番で極限まで集中するとね、亡くなった両親を感じられることがあるんだ。魂が来てくれるのか、僕の中の記憶がそう感じさせているのかはわからないけど。だから、会えるのが楽しみ」
……三神さん……。
本番前なのに泣きそうです……。
「じゃあ、心おきなくプレッシャーかけるわね」
早瀬先生が三神さんに言う。
その時、ちょうど時間になった。
ステージにみんなが出ていく。
あたしも行かなきゃ。
歩き出すと、後ろから、早瀬先生の声が聞こえてきた。
「私、この日を楽しみに、10年間頑張ってきたのよ」
……早瀬先生まで……。
本番前なのに泣きそうです……。
……何か答えている三神さんの声は聞きとれなかった。