チェロ弾きの上司。

それより、集中、集中。
本番まで時間がないんだ。

指揮者に挨拶して、練習が始まった。

今日は、チャイコフスキーの交響曲第5番、第4楽章。

曲が始まると、チェロがパワーアップしていることに気づいた。
音程がよくなってる。
音量も上がってる。
真木さんが1人入っただけなのに。

低弦がしっかりしてると、曲の推進力がついて、かっこいい。
ユニゾンの時、下で支えてもらうと、上のヴァイオリンは弾きやすい。


おっと。この先テンポが変わる。注意しなきゃ。

アレグロ ヴィヴァーチェ(速く、快活に)。
ロシアっぽい勇ましい主題を弦楽器(コントラバス以外)が弾く。

弾けたらかっこいい部分なんだけど……!

「はいストップ」

指揮者が止めた。
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