いつか孵る場所
「ハル、本当に大丈夫なの?」
翌週月曜日。
ハルは透と一緒に家を出た。
二人が向かう先はそれぞれの職場だが。
「うん、もう大丈夫」
着ているスーツは先日買ってもらったもの。
ハルが持っているどのスーツよりも良いものだった。
着心地も良くてハルは気分が良かった。
「無理は絶対にするなよ?」
透はわざわざ遠回りをして駅までハルと一緒に歩く。
そっと手を繋いで。
「しない、しない」
チラッと透を見つめる。
怪しいなあっていう、疑いの眼差しをハルに向けていた。
「何かあれば病院へ連絡入れて、小児科へ繋いでもらって」
はいはい、とハルは苦笑した。
透はどうも相当心配性らしい。
「今日は一度、家に帰るね」
「うん、そうだね」
今晩、透は当直なので家にはいない。
帰宅するにはちょうど良い。
駅前で別れてハルは電車に乗った。
満員電車には慣れているはずなのに、めまいが酷かった。
1週間なんて普段休まないから感覚が狂ったのか。
ようやく会社近くの駅に着いたが、ハルはベンチに座った。
家を出る前はそれほど苦痛じゃなかったのに。
気分が悪い。
しばらく休んでから会社に向かうことにした。
「おはよう!」
会社に行くと神立がにこやかに声を掛けてくれた。
「おはようございます」
体調は悪いけれど、悟られないように笑顔で返す。
ハルの背中に冷や汗が流れるのがわかった。
- 仕事をすれば何とか戻るかな -
ハルは意識を集中させてPCを開いた。
午後6時。
何とか乗り切ったハルは会社を出て久しぶりの自宅に向かう。
やはり体力が落ちているのか、何度も休憩をした。
その途中、ドラッグストアにも寄る。
透の家では確認できなかった事。
それをどうしても確認しておきたかった。
翌週月曜日。
ハルは透と一緒に家を出た。
二人が向かう先はそれぞれの職場だが。
「うん、もう大丈夫」
着ているスーツは先日買ってもらったもの。
ハルが持っているどのスーツよりも良いものだった。
着心地も良くてハルは気分が良かった。
「無理は絶対にするなよ?」
透はわざわざ遠回りをして駅までハルと一緒に歩く。
そっと手を繋いで。
「しない、しない」
チラッと透を見つめる。
怪しいなあっていう、疑いの眼差しをハルに向けていた。
「何かあれば病院へ連絡入れて、小児科へ繋いでもらって」
はいはい、とハルは苦笑した。
透はどうも相当心配性らしい。
「今日は一度、家に帰るね」
「うん、そうだね」
今晩、透は当直なので家にはいない。
帰宅するにはちょうど良い。
駅前で別れてハルは電車に乗った。
満員電車には慣れているはずなのに、めまいが酷かった。
1週間なんて普段休まないから感覚が狂ったのか。
ようやく会社近くの駅に着いたが、ハルはベンチに座った。
家を出る前はそれほど苦痛じゃなかったのに。
気分が悪い。
しばらく休んでから会社に向かうことにした。
「おはよう!」
会社に行くと神立がにこやかに声を掛けてくれた。
「おはようございます」
体調は悪いけれど、悟られないように笑顔で返す。
ハルの背中に冷や汗が流れるのがわかった。
- 仕事をすれば何とか戻るかな -
ハルは意識を集中させてPCを開いた。
午後6時。
何とか乗り切ったハルは会社を出て久しぶりの自宅に向かう。
やはり体力が落ちているのか、何度も休憩をした。
その途中、ドラッグストアにも寄る。
透の家では確認できなかった事。
それをどうしても確認しておきたかった。