いつか孵る場所
「…やる事、多すぎ」

「お前が順番をめちゃくちゃにするからだ!」

至が透の発言に怒りをぶつけた。

「ハルちゃんの体調と相談しながら、とにかくやるべき事はきっちりしろ」

桃子はうんうん、と頷く。

「今日、婚姻届、持って行くんだろ?」

至は急かすように言う。

透は頷き、

「うん、明日に備えて」

「じゃあ早く帰れ。ハルちゃん、少しでも休ませてやらないと明日がキツイ」

至に急かされまくって透とハルは実家を後にした。

その後、そのまま市役所の時間外受付に行き、婚姻届を提出する。



「じゃあ、帰りましょうか。高石 ハルさん」

口元に笑みを浮かべて透はハルの手を取る。
少し恥ずかしい感じがする。

「じゃあ、帰りましょう。高石ハルの旦那様」

ハルも少し照れながら言う。

二人は顔を見合わせて笑った。
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