いつか孵る場所
「すごお〜ぃ!」
ファーストフード店内に真由の声が響く。
「運命的ねえ!」
「真由ちゃん、もう少し静かに」
拓海が制すると真由は口を押さえた。
そんな二人を見て、微笑む透。
4月中旬、たまたま下校が一緒になった三人は駅前のお店に入って話をする事にした。
話のほとんどが透とハルのきっかけ話だが。
「兄さんはとても喜んでくれている」
「良かったね。お兄さんとも上手くいってるんだね」
拓海がそう言うと嬉しそうに透は頷いた。
そう、至は今まで見せた事のない喜び様だったが
「父さん、母さんには今はバレないようにね」
と忠告された。
高校3年、透にとっては大事な時期だ。
「ご両親は?」
「言えるわけない」
拓海は何度か家にお邪魔して母親には会った事がある。
表面上は穏やかだが、動作の合間に出る嫌な【気】にうんざりした。
「だよね〜!」
思い出して、背筋が寒くなる拓海。
透は切なそうに微笑んだ。
ファーストフード店内に真由の声が響く。
「運命的ねえ!」
「真由ちゃん、もう少し静かに」
拓海が制すると真由は口を押さえた。
そんな二人を見て、微笑む透。
4月中旬、たまたま下校が一緒になった三人は駅前のお店に入って話をする事にした。
話のほとんどが透とハルのきっかけ話だが。
「兄さんはとても喜んでくれている」
「良かったね。お兄さんとも上手くいってるんだね」
拓海がそう言うと嬉しそうに透は頷いた。
そう、至は今まで見せた事のない喜び様だったが
「父さん、母さんには今はバレないようにね」
と忠告された。
高校3年、透にとっては大事な時期だ。
「ご両親は?」
「言えるわけない」
拓海は何度か家にお邪魔して母親には会った事がある。
表面上は穏やかだが、動作の合間に出る嫌な【気】にうんざりした。
「だよね〜!」
思い出して、背筋が寒くなる拓海。
透は切なそうに微笑んだ。