いつか孵る場所
季節はあっという間に冬の入り口に差し掛かっていた。
図書室で透は大きくため息をつく。
昨日の日曜日、いつものように出掛けてハルとナツと3人で公園で遊んだ後、食事をしようと店を選んでいた時に母と会ってしまった。
あの時の、虫けらを見るような目。
忘れられないし許せない。
「ごめん…」
ハルに謝ると
「何故、透が謝るの?謝るのは私の方だから。受験生なのに」
しばらく、日曜日は会わないでおこう、とハルに言われたのも残念に思う。
ちょうど良い息抜きだったのになあ。
「ごめん、しばらく遊べない」
ナツに頭を下げるとナツも頭を横に振った。
「お兄ちゃん、ありがとう。勉強、頑張ってね!」
笑顔で言ってくれたのがせめてもの救いだ。
− あのババアめ… −
思わず舌打ちしたくなる。
どこかで自分を保てるような部分がないと息が詰まりそうになる。
いや、でも。
いつかはバレるとは思っていたが時期が悪い。
真剣に受験に取り組んでないように思われても仕方がない。
まして、ハル達に迷惑が掛かってしまっては元も子もない。
母はハルに何か言って簡単に関係を潰しかねない。
注意深く様子を見るしかないなあ…。
そう考えて思わず苦笑いをする。
受験を控えてるのに何考えてるのやら。
そんな時間があるならばもう少し知識を広めるようにするべきなのに。
図書室で透は大きくため息をつく。
昨日の日曜日、いつものように出掛けてハルとナツと3人で公園で遊んだ後、食事をしようと店を選んでいた時に母と会ってしまった。
あの時の、虫けらを見るような目。
忘れられないし許せない。
「ごめん…」
ハルに謝ると
「何故、透が謝るの?謝るのは私の方だから。受験生なのに」
しばらく、日曜日は会わないでおこう、とハルに言われたのも残念に思う。
ちょうど良い息抜きだったのになあ。
「ごめん、しばらく遊べない」
ナツに頭を下げるとナツも頭を横に振った。
「お兄ちゃん、ありがとう。勉強、頑張ってね!」
笑顔で言ってくれたのがせめてもの救いだ。
− あのババアめ… −
思わず舌打ちしたくなる。
どこかで自分を保てるような部分がないと息が詰まりそうになる。
いや、でも。
いつかはバレるとは思っていたが時期が悪い。
真剣に受験に取り組んでないように思われても仕方がない。
まして、ハル達に迷惑が掛かってしまっては元も子もない。
母はハルに何か言って簡単に関係を潰しかねない。
注意深く様子を見るしかないなあ…。
そう考えて思わず苦笑いをする。
受験を控えてるのに何考えてるのやら。
そんな時間があるならばもう少し知識を広めるようにするべきなのに。