大人の恋は波乱だらけ!?
「可愛いな桜木は……」

「んっ……!?」


頬を撫でられながら何度もキスが繰り返される。
息が出来なくて、苦しいのに。
高梨部長から与えられる苦しさは嫌じゃないんだ。


「もっと俺を見ろよ、俺だけを……」


いつもと違う雄の顔つきの彼。
高鳴る鼓動を感じながらも高梨部長のキスに応えつづけた。


「高梨部ちょっ……」


彼の首に腕を回し、引き寄せる様にすれば、優しく唇を重ねられた。


「……煽るなって」

「煽ってなんか……」

「まあ、もう遅いけどな」

「っ……」


妖艶な笑み。

それと同時にブラウスのボタンが外されていく。


「高梨部長……!」


慌ててその手を掴むけれど、彼はそれを許さなかった。


「ふっ……んっ!!」


与えられる甘くて激しい口づけ。
力が入らなくて、彼の手に添えていた私の腕は静かにベッドに沈んだ。
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