大人の恋は波乱だらけ!?
「馬鹿、朝から煽るな」

「へ!?煽ってなんか……」

「あー……駄目かも」


高梨部長はニヤリと笑みを浮かべると私から離れた。

体が離れた事に安心しきっていた私。

でもそんなものは直ぐに消えていく。


「た、高梨部長……!?」

「お前が悪い、朝から可愛い事ばかりするから」


仰向けの私。
それを押さえつける様に高梨部長は私に跨っていた。

昨日と同じ、妖艶な、雄の顔つきで。

この後の展開が容易に予想が出来た。

だから、苦笑いを浮かべながら、恐る恐ると首を横に振った。


「お、落ち着いてくださっ……朝ですし……」

「関係ないだろ?逃げるなよ桜木」


にっと惚れ惚れするくらいの笑みが向けられる。

だけど、その中には怪しい笑みも入っているんだ。


「んっ!?」


朝とは思えない、激しいキスに私は溺れていくんだ。
< 290 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop