大人の恋は波乱だらけ!?
「どういう事スバルさん!」


明美は涙目で昴さんの腕を掴んでいた。
だけど昴さんは何も喋ることなく明美の手を振り払う。


「っ……」


傷ついた顔の明美。
そんな彼女は縋る想いで私を見た。


「葉月っ……」


上ずった彼女の声。
それは深く私の胸を突き刺した。


「……明美……っ……」


話し出そうとした私の腕を引っ張って昴さんは走り出した。


「ちょっと昴さん!!明美が……」


驚きながらも振り返れば、明美は地面に座り込んで泣いていた。
そんな姿を見て何とも思わない訳がなく。
走るのを止めようとするけれど、力で敵う訳がないんだ。


「明美!!」


私の声が彼女に届いたかは分からない。

ただ……。
明美の泣き声がいやに大きく聞こえたんだ。
< 350 / 514 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop