大人の恋は波乱だらけ!?
「傷ついた顔なんて……」

「嘘吐け。お前は俺と今井の姿を見た途端、泣きそうになっていた」

「っ……」


言い返せないのは心当たりがあるからだ。
実際に私は公園で泣いていた。
それを昴さんにも見られたわけだから言い訳なんて通用しないだろう。


「お前は何がしたいんだよ……。
他の男とイチャついているくせに……俺の中に入って来るんじゃねぇ!」

「え……中に入るって……」


訳が分からずに昴さんを見つめる。
だけど彼は顔を歪めるだけで何も言わない。


「昴さん……一体……」

「っ……葉月」

「えっ」

「俺を見ろよ」


昴さんの声を聞いた瞬間に目を見開いた。
哀しそうな声、だけど真剣な声。
私は固まったまま昴さんを見つめ返す。


「見てます……ほら……貴方の瞳には私が……」

「そういう意味じゃない。
俺を男として見ろって言っているんだ」

「お、男として……」


つまり……意識をしろという事だろうか?
でもどうして……。
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