大人の恋は波乱だらけ!?
「ムカつくんだよ……お前があの男と一緒にいると……。
あの男の事で一喜一憂をするお前を見ていたくねぇんだよ……」


ギリッと歯軋りが聞こえてくる。

今まで昴さんの気持ちなんか知らなかった。

いつも人を馬鹿にした様に嘲笑う癖に。
偶に見せる弱々しい表情が胸を貫くんだ。


「アイツの為に必死になってる所も、全部がムカついて……。
どうしていいか分からねぇんだ……」


抱きしめられたまま、耳元で囁かれる昴さんの声。
いつもの俺様ぶりは何処にもなくて。
昴さんが可愛らしく見えるんだ。


「なあ……俺は……」

「昴さん……?」

「っ……とにかく……俺の心を乱すな。
お前のせいで小説も手につかねぇんだ」

「わ、私のせいって……」


完璧な濡れ衣に顔を歪めれば昴さんも同じ様に顔を歪めた。


「お前のせいだろう。
何をしててもチラチラと頭を横切り……」


そこまで言って言葉を失う彼。

自分が何を言っているかを理解したようだった。

一気に紅くなる昴さんの顔。

それは私も同じだった。
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