大人の恋は波乱だらけ!?
「っ……」


見つめ合ったまま私たちは静止する。
お互いの呼吸の音だけが玄関に響いていた。


「も、もういいです……!私、仕事をしますから!!」

「ま、待てよ」


逃げるように彼から目を逸らす。
靴を脱いで部屋の中へ上がれば勢いよく腕を掴まれた。


「わっ!?」

「……っと」


バランスを崩して後ろへと倒れた体。
でも包み込む様に大きな体が私を支えていた。


「わりぃ、怪我はねぇよな?」

「は……はい……」


何とか頷いたものの鼓動の高鳴りが異常だった。
痛いくらいに揺れ動く心臓。
まるで走った後の様だった。


「なら良かった」

「ありがとうございます……離してください……」

「……嫌だね」


昴さんは不機嫌そうにそう言うと私の腕を引っ張って家の中へと入っていく。


「ちょっ!!」


声を掛けても無言のまま歩き続ける彼。
抵抗も出来ずに私は後を追いかけた。
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