大人の恋は波乱だらけ!?
「前に読んだ時も驚いたが今回の方がレベルが高い。
粗削りだった情景描写は改善されているし、それが元々凄かったキャラに躍動感を与えている」

「す、昴さ……」

「特にこのリュウって奴が格好良過ぎだろ!?」


寝転ぶ私に見やすいように原稿用紙を置くと、昴さんのお気に入りというリュウの登場シーンが書かれている所を指さしながら興奮をしている。

もうひとつの昴さんの顔が惜しみもなく出されている。

爽やかでも、俺様でもなく。

ケーキやハンバーグを目の前にした時の可愛らしい昴さん。
それが私の書いた小説で引き出しているんだ。

そう思うと嬉しくてしょうがなかった。


「しかも主人公の心の揺れ具合がヤバい。
年甲斐もなくドキドキしちまう!」


女子高校生をターゲットとして描いた小説。
それが大人の、しかも男性に褒められると照れ臭い。


「えっと……ありがとうございます……」

「礼を言うのはこっちだ!すげぇ小説を見た!
って言うか何で書き直しているんだよ?」

「ああ……実は小説化する事になりまして……」


照れながら言えば昴さんは大きく目を見開く。
でもその数秒後には満面な笑顔に変わっていた。


「まじか!俺絶対買うからな!」


屈託のないその笑顔。
それは私の鼓動を更におかしくさせる。
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