大人の恋は波乱だらけ!?
「お前の夢が叶うんだな」

「私の夢……」


自分の事の様に嬉しそうに笑う昴さん。
彼は純粋に喜んでくれているんだ。

真剣に夢の為に努力をしてきた昴さん。
逃げ出して偶然のチャンスを貰った私。

人生は何が起こるかは分からない。
本当にそう思った。

でも普通なら、昴さんは少なからず私に嫌な想いを抱いてもいいのに。
それを全く感じさせない。
昴さんは本当に好い人だって思う。
性格に多少は難があるけれど。

人の夢を応援できる優しい人だ。


「葉月どうした?」

「……私……」


満面な笑みを浮かべる昴さんを見た瞬間。
私の心は凄く軽くなったんだ。
今まで溜め込んでいた想いが一気に流れ落ちる様に。


「私……小説が好きです」

「……ああ、知ってるよ」


昴さんは寝転ぶ私の顔を無理やり自分の胸に押し閉じ込める。
そして後頭部を撫でてくれる。

その手つきはあまりにも優しくて。
胸の中が熱くなっていくんだ。
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