大人の恋は波乱だらけ!?
「ったく、お前は感情移入しすぎだ。
これを見て泣くのはお前くらいだぜ……」

「まあ、基本はエロイですもんね」

「おい」

「痛ッ!」


頭を叩かれたけど怒る気にはなれない。
だって叩き方まで優しかったんだもん。
微笑みを隠しながら小説の続きを読む。


「って、まだ読むのかよ」

「そりゃあ読みますよ!」

「ピーピー泣く癖に」

「……」


無視をしながら読み進めていく。

繊細なその文章は胸をジワリと温めて。
登場人物たちの切ない想いを表していた。
ただ、気持ちを煽るだけの官能小説じゃない。
大切な事を教えてくれる様な、凄い文章だ。


「うー……切ないっ……」

「読むなら黙って読め」

「無理です……」


ページを捲るごとに涙が出てきて仕方がない。
ココまで泣いた小説は初めてかも。
そう思うくらい涙が出てくるんだ。
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