大人の恋は波乱だらけ!?
「そんな事より!昴さんの方こそどうなっているんですか!?」

「どうって……何がだよ」


面倒臭そうに頭を掻きながらそっぽを向く彼。

分かってるくせに惚けるんだから。

タメ息交じりに昴さんを睨んだ。


「明美の事ですよ!分かってるくせに!」

「あのなーそんな涙でぐちゃぐちゃな顔で睨まれても怖くもなんともねぇよ」

「茶化さないで下さい!」


バンとベッドを叩けば更に面倒くさそうな顔をする昴さん。
だけど、すぐに真剣な顔で私を見つめた。


「俺が何をしようとお前に関係ねぇだろ?」

「そ、そうですけど……。
でも!明美は本気で貴方の事が好きだから……。
あんな幸せそうな顔を見た事ないし、友輝だって貴方を信じているんです!
これ以上……2人を傷付けないで欲しいんです……」


顔を俯かせながら言えば、胸がギリギリと痛んだ。

多分、それだけじゃないって自分でも分かっているからだ。

これ以上、偽りの昴さんを見ていたくない。
心でそう思っているんだ。

最初は心の中だけで留めようって思ったけれど……。
それじゃあ何も変わらない。

だって。

1番……傷ついているのは多分……。

昴さんだから……。
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