大人の恋は波乱だらけ!?
「田中君、セクハラは駄目よ。
私の葉月ちゃんを取らないでくれる?」
「私のって……何か表現エロイですね」
「馬鹿ね、妹みたいに大切って事よ」
「知ってますよ」
2人が言い合う姿を呆然と眺める。
仕事が順調にいって少し放心状態なんだ。
嬉しいのに、喜びたいのに。
やっぱり安堵の方が大きい。
「……なーに泣きそうになってるんだよ」
「え……」
頭の上にのった何かは勢いよく左右に動いた。
上から聞こえてくるのは優しい声で、見なくても高梨部長だって事は分かる。
「部長!それはセクハラですよ」
田中先輩が慌てて私の頭から高梨部長の手をどける。
別に私はそのままでも良かったが、正直助かったかもしれない。
だって……。
チラリと景子先輩を盗み見れば、笑顔だったけど……。
どことなく哀しそうに見えたから。
私と高梨部長が付き合っていると知ったら傷つく女性は沢山いるだろう。
だけど、景子先輩みたいに真剣に彼を好きな人を苦しめたくはない……。
私の葉月ちゃんを取らないでくれる?」
「私のって……何か表現エロイですね」
「馬鹿ね、妹みたいに大切って事よ」
「知ってますよ」
2人が言い合う姿を呆然と眺める。
仕事が順調にいって少し放心状態なんだ。
嬉しいのに、喜びたいのに。
やっぱり安堵の方が大きい。
「……なーに泣きそうになってるんだよ」
「え……」
頭の上にのった何かは勢いよく左右に動いた。
上から聞こえてくるのは優しい声で、見なくても高梨部長だって事は分かる。
「部長!それはセクハラですよ」
田中先輩が慌てて私の頭から高梨部長の手をどける。
別に私はそのままでも良かったが、正直助かったかもしれない。
だって……。
チラリと景子先輩を盗み見れば、笑顔だったけど……。
どことなく哀しそうに見えたから。
私と高梨部長が付き合っていると知ったら傷つく女性は沢山いるだろう。
だけど、景子先輩みたいに真剣に彼を好きな人を苦しめたくはない……。