大人の恋は波乱だらけ!?
気が付けば全部を話していた。
明美との事を。

話し終われば、さっきまでゴチャゴチャだった頭が急にすっきりとしたんだ。
昴さんに話せた事がよっぽど効いたらしい。
清々しさを感じていれば、彼は眉間にシワを寄せていた。


「……悪い」

「え……」


昴さんの口から出たのは謝罪の言葉だった。
あの傲慢な彼が謝るなんて……。
そんな失礼な事を思っていれば昴さんはベンチに座っていた私を後ろから抱きしめた。


「あ、あの……」


戸惑っていれば余計に強く抱きしめられる。


「俺のせいで……お前と今井が……」

「あ……そう言う訳じゃ!!」

「悪い……」


何度も謝る昴さん。
私は別に謝って欲しくて彼に話した訳じゃない。

でも、誤解させるに決まってるじゃない。

私はそんな事も気付かないくらい精神が参っていたのだろうか?
それとも……。

それだけ昴さんを……。
信頼していたという事……?
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