大人の恋は波乱だらけ！？
カフェを出て、ただひたすら駅に向かって走り続ける。
ヒールのせいで足が痛いけど、止まる事はしない。

だって、少しでも早く貴方に会いたい。
会って確かめたい事があるんだ。


「っ……はぁ……はぁ……」


息切れで胸が苦しくなっていく。
だけど……。
違う意味で胸が弾んでいくんだ。


「会いたい……早く！！」


自分でも驚くくらい素直な感情。
余計な事なんて考えられないくらい、貴方の顔しか浮かばない。


その時だった。

公園を横切ろうと足を踏み入れた時、目の前に1組のカップルが目に映った。

気にせず走り続けようとしたけど、それは叶わない。

だって。


「どういう事！？スバル！！」


そこにいたのは私が会いたいと願っていた人、昴さんがいたから。

向こうは私に気付いていないみたいだ。
動くに動けなくてその場に立ち尽くす事しか出来ない。


「そのままの意味です。僕は貴方とはもう会えません」

「だから！何でよ！私は貴方が……スバルが好きなの！！」


爽やかな仮面を被った昴さん。
泣きそうな女の人。

そんな2人の会話を聞きながら呆然とする私。

その次の瞬間、更に驚く事が起きたんだ。
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