大人の恋は波乱だらけ!?
「す……好きって言っても別に私は……」

「それ以上は何も言うな」

「え?」

「告る前に振られるなんてゴメンだ」

「こ……告る!?」


突然の言葉に何が何だか分からなくなった私。
何を想ったのかクルリと背を向けて走り出そうとしていた。
でも。


「逃がさねぇよ」

「えっ……きゃあ!?」


気が付けば私は背中から抱きしめられていた。
昴さんの温もりが背中から伝わってくる。
それだけで胸が熱くなっていく。


「さっき言っただろ?漸く分かったって。
お前と居ると胸が苦しくなったりムカついたり……。
自分が自分でいられなくなる様な気がした。
その理由は分からなかった、だが今なら分かる」

「昴さ……」


この先の言葉を聞きたいような聞きたくない様な不思議な感覚。
まあ、彼にとって私の感情なんかどうでもいいみたいだけど。


「俺はお前が好きだ」

「っ……昴さ……」


泣きたくなる様な優しい声。
突然の告白に私は頭を白くさせた。
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