大人の恋は波乱だらけ!?
「好きだ……桜木が好きなんだ」

「っ……んっ……」


前触れもなく唇が塞がれる、彼の唇によって。

甘い囁きも、強引なのに優しいキスも。

いつもなら嬉しいのに。
胸が高鳴って、幸せな気持ちになるのに。


「愛してるんだっ」

「いやぁっ……」


今の私には哀しく感じたんだ。

自然に流れる涙が頬を伝っていく。
そんな私を高梨部長は傷ついた顔で見るんだ。


「あ……ちがっ……」


謝ろうとすれば彼は急に私の体を抱き上げソファーに押し倒した。
驚く暇もなく、もう1度唇を奪われる。


「高梨ぶちょ……」

「そうだ、お前の彼氏は俺だろう?
なんで……なんで他の男が目に映っているんだよ……」

「えっ……どういう……」


『どういう事ですか?』

その言葉は口から出る事は無かった。
悔しそうな、哀しそうな高梨部長の顔で分かってしまったんだ。

高梨部長は、私の心に昴さんがいるって事に気付いているんだ。
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