大人の恋は波乱だらけ!?
「私……嬉しかったです」

「……」

「昴さんが夢を諦めるなって言ってくれた事も、ファン1号になるって言ってくれた事も。
貴方はそれすら嘘だったって言うかもしれないけど……。
私はその言葉に救われました」


昴さんに出逢って。
昴さんと同じ時間を過ごして……。

私は思い出したんだ。
自分がどれだけ小説を好きなのかを。

だから……。


「昴さんに出逢った事、私は後悔なんてしていません。
これから先もずっと後悔しません」

「っ……!!」

「貴方にとっては偽りでも……私にとっては大切な時間でした」


昴さんにとっては何でもなくても。
私は貴方と過ごした時間が大好きだった。

性格が悪くて、常識なんて通じなくて。
一緒に暮らすなんてあり得ないなんて思ってたけど……。

彼を知るうちに真っ直ぐな想いを知った。
昴さんは夢を叶える為に一生懸命なだけだって。


「私……応援してますから……いつまでも……。
貴方の夢が叶う……その日まで」


私と過ごした時間が嘘でも構わない。

だけど……。
夢への想いは嘘だと言わないで。
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