SECRET COCKTAIL
だって、お兄ちゃんはすごく頭が良いから。
自分が普通に理解している事を、他の人も理解していると思って話しを進めてしまう傾向にある。
その度に、話を止めて聞き直さないといけない事が多々あって、自分のできなさ加減にいつも落ち込んでしまう。
だけど雅君は、私が理解しているのか一つずつ確かめながら進めてくれる。
その教え方が分かり易くて、勉強が進む気がした。
「お兄ちゃん、課題終わるまで、ちょっとここに居てもいい?」
邪魔をしているって分かっているけど、この調子だと苦手な数学もすぐに終わりそうだった。
ベッドに座って暇そうにしているお兄ちゃんを振り返ると、少し悩むような仕草を見せて。
「それは・・・いいか?雅弥」
と雅君に問い掛けていた。
「俺は別に構わないよ」
雅君がそう言ってくれたから、遠慮しないで課題が終わるまでお兄ちゃんの部屋に居座る事にした。