SECRET COCKTAIL
「終わったーーー!」
ぐんっと伸びをした所で、笑みを浮かべた雅君と視線が合った。
「お疲れ。頑張ったな」
頭をポンと撫でられて、胸がきゅっと縮まった気がした。
な、なんだろう、この感じ。
胸がくすぐったいような、身体が浮つくような、この感覚。
自然と熱を持つ頬を誤魔化すように、お兄ちゃんの前に置かれていたグラスを持ち上げぐっと飲み乾す。
「ごほっ、なに、これ!?」
「馬鹿、美來!お前、何やってんだよ!」
お兄ちゃんが慌てて私からグラスを取り上げた。
赤い液体の入ったグラス。
てっきりブラットオレンジジュースかなんかだと思っていたのに、これって。