SECRET COCKTAIL


「嘘だよ。なんか元気ないように見える」


「ばーか、んなわけないだろ。大丈夫だって」



雅君が柔らかい笑みを私に向ける。


だけど、そんな事で誤魔化される訳がない。

だって、瞼にはうっすら隈も浮かんで、顔色だっていつもより悪い気がする。



どれだけ、密かに雅君を見つめ続けてきたと思ってるんだ。



でも、雅君が私に心配掛けさせないようにしているという事にもなんとなく気が付いてしまって。

問い詰めようとした言葉を、ぐっと飲み込んだ。





その時。



ドタドタと廊下を歩く足音が聞こえて。


バンッ、と勢いよく私の部屋の扉が開いた。


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