SECRET COCKTAIL
だけど、今日は。
ギャルの友達に化粧をしてもらい、大人っぽいワンピースも借りて、ファー付きのコートも羽織って。
一見高校生には見えない仕上がりのはずだ。
それに、都会の街は他人には無関心で。
この喧騒に紛れて。
私の気まずさも、充分に覆い隠してくれていた。
手にした名刺をぎゅっと握り。
目的の店の前に立った。
真っ黒の外観の壁。
『Club Shine』
金色の看板の周りには、やたらと煌びやかなネオン。
趣味の良い店とは言えなかったけど。
私は、思い切って扉を開けて足を踏み入れた。