SECRET COCKTAIL
「あれ、ミヤビのお客さんか。オッケー、それでは、こちらにどうぞ」
途端に態度がガラリと変わって、くだけた態度になった。
そのまま店の奥の席に案内される。
インカムで「初回、指名はミヤビ」と話している声が聞こえた。
煌びやかな店内。
完全に場違いだと分かっているけれど。
でも、今日は怖気づいてなんかいられない。
一人座ったまま、きょろきょろと視線を彷徨わせると。
すでに何人ものお客さんがいて。
女性客の隣には、寄り添うように派手なスーツを着た男の人が座って楽しそうに話をしている姿が目に入った。