SECRET COCKTAIL
「だって、ここはそういう場所でしょう?」
私が言うと、睨むように視線を寄越した。
「何がしたいんだよ」
雅君の口調が怒りを含んでいる。
でも、今日位は我儘を許してほしい。
「・・・お祝いがしたいの」
「は?」
「志望校に合格したから。雅君に教えたかった」
「・・・・・」
「雅君のおかげだから。だから、迷惑だって知ってたけど、会いたかったの」
私からは連絡する事も会いに行くこともできなかったから。
お兄ちゃんなら知っていると思って、雅君のいる場所を聞いたんだ。
「雅君がもう会うつもりがないって分かってた。だけど、メールも電話も繋がらないし、私にはこうするしか方法が思いつかなかったの。それに・・・」
それに、もう一つだけ雅君に会いたい理由があった。