SECRET COCKTAIL


「だって、ここはそういう場所でしょう?」


私が言うと、睨むように視線を寄越した。


「何がしたいんだよ」


雅君の口調が怒りを含んでいる。



でも、今日位は我儘を許してほしい。



「・・・お祝いがしたいの」


「は?」


「志望校に合格したから。雅君に教えたかった」


「・・・・・」


「雅君のおかげだから。だから、迷惑だって知ってたけど、会いたかったの」


私からは連絡する事も会いに行くこともできなかったから。

お兄ちゃんなら知っていると思って、雅君のいる場所を聞いたんだ。


「雅君がもう会うつもりがないって分かってた。だけど、メールも電話も繋がらないし、私にはこうするしか方法が思いつかなかったの。それに・・・」



それに、もう一つだけ雅君に会いたい理由があった。

< 175 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop