SECRET COCKTAIL


雅君が、一瞬だけぎゅっと固く瞳を閉じた。




「だから、二度と会いに来るな」




全ての音が消えた気がした。



通りを過ぎる車の音も。

酔っ払いの話し声も。

キャッチが呼び込む耳障りな位の大きな声も。



そのまま雅君は、こちらの世界を遮断するように扉を閉じて暗い店内に消えて行った。



まるで、暗い闇夜に身を染めるように。


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