SECRET COCKTAIL
「本当に、この通りに、していい?」
少し甘えるような、艶っぽい響きを持つその声音に、私の胸はこれ以上ない位に高鳴る。
ああ、もう。
こんな展開、考えた事もなかったから、どう対応して良いか全くわからない。
だけど。
私は、雅君の瞳をじっと見つめてからはっきりと頷いた。
雅君は、ふっと目を細めて、まるで泣いてしまいそうな顔で微笑んだ。
私の瞳をじっと見つめ返していた雅君の静かな瞳の奥に、確かな熱が灯る。
「美來が好きだ」
身体の奥に沁み渡るような艶やかな低い声で告げられて、胸の奥がぎゅうっと締め付けられた。
信じられない。
あんなに聞きたかった言葉を。
今、こうして、自分の耳で聞いているなんて。