SECRET COCKTAIL
「俺が美來を幸せにしたい」
あまりに甘美な響きに、身体中がとろりと溶けてしまいそうだった。
その言葉だけで、今、私がどんなに幸せな気持ちなのか。
雅君はきっと分かっていないんだろう。
「だから、もうどこにも行くな」
「ま、さ君」
「これからは、ずっと、俺の傍にいろよ」
堪らずに、雅君の胸の中に飛び込んだ。
雅君の両腕が、迷わず私の身体を抱き締める。
大好きな香りと温もりに包まれて。
私は雅君の胸の中で声を上げて泣いた。