SECRET COCKTAIL
「出来たよっ。兄貴、これでどう!?」
しばらくすると、大きな声を上げながら厨房から優弥君が飛び出して来る。
手には、デミグラスソースが掛かった美味しそうなオムライス。
「美來、食べてくれるか?」
「ええ!?私で良いの?」
「だって、俺の味は、美來が一番良く知ってるだろ?正直に感想言ってやってくれよ」
優弥君は、私と雅君を交互に見て。
自分の対応を考えあぐねているようだった。
雅君が、弟の手からお皿を受け取ると。
そのまま私の前にそれを置いた。
本当に私が食べてもいいのだろうか。
そんな気持ちでちらりと優弥君の方を見ると。
期待を込めたキラキラした瞳で私を見つめているから。
私はちょっと緊張しながら、スプーンを手にした。