SECRET COCKTAIL
咄嗟に耳を抑えてしまう。
真っ赤になっている自分を自覚していた。
幸い周囲に視線を走らせても、誰も気づいている様子はなくてほっと胸を撫で下ろす。
慌てている私の様子を見ていたのか、カウンターの中で雅君がくすくす笑っていた。
「雅君っ」
咎めるように名前を呼んでみても、全く悪びれる様子はない。
お客さんがいる時に、こんな事する人じゃないのに。
今日は弟がいるせいなのか、素が丸出しだ。