SECRET COCKTAIL
「で?高城さんから見て、俺は合格ですか?」
「さぁ、それはまだ分からない」
「じゃあ、これからに掛かっているって事ですね」
「それもどうかな。少なくとも、俺に彼女を託してるヤツから言わせると、こんな時間まで二人きりで飲んでいる時点でアウトだろうな」
そう言って、彼は横で寝ている彼女に目を向けた。
途端に柔和な雰囲気を纏う瞳の変化に、胸がざわりと波立つ。
「この店だったから良かったけど、彼女をこんなに酔わせたと知れたら、何を言われるか分からない」
「その人は一体誰なんですか?」
俺の問いかけに、彼は含みを持たせたように口元に笑みを浮かべて。
「彼女を何よりも大切にしている男だよ」
と、独り言のように呟いた。