SECRET COCKTAIL


「彼女は一生俺のモノになんかならない」


彼が口にしたのは意外な言葉。


「それはどういう、」


「違うな。俺のモノにしようなんて、そう考えることすら叶わない相手だ」



なぜだろう。


その言葉が、俺にはまるで熱烈な想いの告白のように聞こえた。



俺がさっき口にした、彼女に対する想い以上の告白に。



「俺にとっては、それだけ大事な女だって事だよ」



それが一体どういう意味なのか、はっきりと聞いてしまいたかった。

そうすれば、俺の心配は杞憂に終わるのかもしれない。



だけど、それを聞き出せない雰囲気が彼にはあった。

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