秘密の契約
「ありがとうございました」



そう言って診察室から出てきた日菜。



千波は診察室の前で壁に背をもたせ立っていた。



日菜の顔が沈んでいた。



「日菜?」



「え?」



名前を呼ばれるまで千波がいる事に気付かなかったようだ。



「無事に抜糸は済んだ?」



「ん、もう大丈夫だって」



そう言うが日菜の笑顔は見られない。




< 225 / 684 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop