かわいい君まであと少し
「うん、あるよ。一昨日、お姉ちゃんからメールで貰ったやつ」
お財布と重ねるように置いていたスマホを手に取り、その写真を出して渡した。
「うわ、かわいい」
「でしょ。お姉ちゃん曰く、ここ最近での一番のベストショットだから」
その写真にはモネがピンク色のハートのクッションを抱きかかえながら寝ているのだ。何かの広告に使えそうなくらいのレベルだ。
「藤崎、ペット飼ってるのか?」
「いえ、姉が白猫を飼っていて」
「望月課長も見てくださいよ」と言って、由加里はスマホの画面を望月課長に向けた。
「へえー、毛並みのきれいな猫だな。写真じゃなくて本物も見たくなるな」
「そうですよね。そのうち、絶対に怜子の部屋に行って、モネちゃんと戯れるんだから」
「それはいいね。私も行きたいぐらいだな」
いろいろな意味で止めてくれ。そういうことを言わないでほしい。
さりげなく見れば、口元が薄ら笑っている。
スマホを返してもらい、一刻も早くここから離れようと思い、心持ちいつもより早いスピードでうどんを啜った。
するとスマホがテーブルの上で震えだした。そして同じタイミングで隣からもマナー音が聞こえた。
一瞬隣を見ると、望月課長も同じようにこっちを気づかれない程度にこっちを見ていた。
志穂ちゃんに何かがあったんじゃないか。
メールを開くと予想通り聡さんからだった。
本文には《志穂ちゃんのお昼ごはん、焼きそばとヨーグルトにイチゴだよ》
そして画面をスクロールすると、焼きそば――といっても、短くカットされている上に、薄味のためソース色になっていない。言われなければ焼きそばとはわからなかった。――を食べようとしている志穂ちゃんと写真が添付されていた。
お財布と重ねるように置いていたスマホを手に取り、その写真を出して渡した。
「うわ、かわいい」
「でしょ。お姉ちゃん曰く、ここ最近での一番のベストショットだから」
その写真にはモネがピンク色のハートのクッションを抱きかかえながら寝ているのだ。何かの広告に使えそうなくらいのレベルだ。
「藤崎、ペット飼ってるのか?」
「いえ、姉が白猫を飼っていて」
「望月課長も見てくださいよ」と言って、由加里はスマホの画面を望月課長に向けた。
「へえー、毛並みのきれいな猫だな。写真じゃなくて本物も見たくなるな」
「そうですよね。そのうち、絶対に怜子の部屋に行って、モネちゃんと戯れるんだから」
「それはいいね。私も行きたいぐらいだな」
いろいろな意味で止めてくれ。そういうことを言わないでほしい。
さりげなく見れば、口元が薄ら笑っている。
スマホを返してもらい、一刻も早くここから離れようと思い、心持ちいつもより早いスピードでうどんを啜った。
するとスマホがテーブルの上で震えだした。そして同じタイミングで隣からもマナー音が聞こえた。
一瞬隣を見ると、望月課長も同じようにこっちを気づかれない程度にこっちを見ていた。
志穂ちゃんに何かがあったんじゃないか。
メールを開くと予想通り聡さんからだった。
本文には《志穂ちゃんのお昼ごはん、焼きそばとヨーグルトにイチゴだよ》
そして画面をスクロールすると、焼きそば――といっても、短くカットされている上に、薄味のためソース色になっていない。言われなければ焼きそばとはわからなかった。――を食べようとしている志穂ちゃんと写真が添付されていた。