かわいい君まであと少し
「水曜日くらいから志穂が起きると必ず聞くんだ。れいは?って。だから最後の日くらい、起きた時に怜子がいたら喜ぶと思う」
「わかりました。私も志保ちゃんと寂しいし」
「そうか。よかった」と言って、眠る志穂ちゃんの頭を撫でた。
「怜子さ、お客様用の布団ってある。うちは予備が一つしかなくって」
「ありますよ。じゃあ、着替えとかと一緒に持ってきます。すみませんけど、私が戻ってくるまで玄関の鍵開けておいてください」
 急い部屋に戻り、着替えをバッグに詰めた。それから布団を一組出し、ベッドの上にある枕をその上に乗っけた。
 玄関先に荷物をまとめて置いてからドアを開けた。そして望月課長の部屋のドアも開けた。
「おい、大丈夫か?」
「あの、ドアが閉まらないように押さえてもらえますか?」
「わかった」
 布団を持って自分の部屋から隣にいどうする。望月課長がそれを受け取ってくれた。それから自分の部屋の鍵を閉めて、望月課長の部屋の鍵も閉めた。
「ありがとうございます」
「いや、いいよ。先に風呂入るか?」
「えい、布団を敷きたいので、お先にどうぞ」
「じゃあ、お先に」
 望月課長がお風呂場へ行き、川の字になるように志穂ちゃんを挟んで反対側に自分の布団を敷いた。
 まさか、また部長の部屋に泊まるとは思わなかったな。
 望月課長はものの十分くらいでお風呂から出てきた。
「早いですね」

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