かわいい君まであと少し
「ほら、怜子もシャワー使え。このバスタオル新品だから」
「ありがとうございます」
 バスタオルと着替えを持ってお風呂場へ行った。
 お風呂場の構造は全く同じになのに、何んか違う気がしてしまう。落ち着かない中、手早く体を洗ってお風呂を出た。洗面所で髪の毛をだいたい乾かす。
 部屋のほうに戻ると、望月課長はもう横になっていた。
「怜子も出てくるの早いな」
「そうですか。悠太さんも今日は寝るの早いですね」
「まだ寝ないけど、とりあえず横になりたいかったんだ」
 私も望月課長と同じで、とりあえず横になりたいと思っていた。
 敷布団の上に横になると、何だか笑いが込み上げてきた。
「何わらってるんだよ」
「何か、修学旅行みたいだなと思って」
「敷布団と和室のせいだな」
「たぶん」
 天井を見つめながら、もう少し話したい気分になった。
「修学旅行といえば、恋ばなですよね」
「女子はそうだろうな」
「男子は?」
「下ネタのオンパレード」
「最低」
 望月課長の小さな笑い声が聞こえてきた。
「あの一つ聞いていいですか?」
「どうぞ」
「私のこと、いつから好きだったんですか。告白された時の感じだと、結構前から好きだったように思いえたんですけど」
 望月課長は少し無言になった。

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