かわいい君まであと少し
 由加里は「わからないことがあるなら、聞くのが一番」と言って、アイスコーヒーを飲み干した。
「いや、聞く気はないよ」
「そう。あと十分でお昼休み終わるよ。戻ろう」
「うん」
 お会計を済ませて、足早に職場に戻った。
 そして午後の業務を定時で終えて、段ボール箱に占領されている自分の部屋に急いで帰った。
 明日は燃えるゴミの日。何としても、出せるだけゴミを出してしまいたい。
 はたから見れば捨てすぎだろうと思われるほど、片っ端からいろいろな物を捨てている。ここ数年着ていない服や使っていなバッグに靴。
 思い返してみると、年末の大掃除はちょっと頑張った掃除で終わってしまい、要らないものが意外と溜まっていた。
 ゴミ袋がいくつもできあがり、明日は二往復しないと捨てられない感じだ。
 あ、また一時回っちゃったよ。クマが消えない。早く寝よう。
 一日が仕事と引っ越しの準備で潰れていく日々を送り、今週の金曜日に引っ越すことになった。
 引っ越しの準備のおかげか、今は穏やか気持ちでいられる。告白と別れが一カ月の内に起これば、感情もおかしくなる。全てすっきりしたのだからよかった。

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