かわいい君まであと少し
「これは私が預かっておきます。志穂ちゃんが興味を持って遊んでしまったら大変なので」
「わかりました」と言って、望月課長は羽織っていたパーカーを脱いだ。
そして私の膝の上で遊んでいた志穂ちゃんを抱き寄せた。
「あれ、志穂ちゃん、泣かないですね」
「本当だ」
無造作に脱ぎ捨てられたパーカーを軽く畳もうと思い、手に取るとタバコの臭いがした。
もしかしたらと思い、さりげなくパーカーを志穂ちゃんに近づけると、そっぽを向いた。もう一回志穂ちゃんの前にパーカーを近づけると、やっぱりそっぽを向いた。
「何してるんだ、藤崎」
「志穂ちゃん、タバコの臭いが嫌いなんですよ」
望月課長の鼻先にパーカーを持っていくと、それの匂いを嗅ぎ、今着ているTシャツの匂いを嗅いだ。
「そうかもしれない」
「そうですよ、たぶん。これを機に禁煙してみてはどうですか?」
「うーん、善処します」
「はい、頑張ってください」
タバコ臭いパーカーを志穂ちゃんから離れたところに置き、テーブルの上に広げられてるノートをもう一度見てみる。
ノートの後半に書かれているレシピを見て驚いた。一歳を過ぎると離乳食ではなく、普通の食事をしている。
野菜と鶏そぼろのうどん、肉じゃが、味噌汁、野菜炒め、餃子、しらすご飯、クリームスープ、雑炊と、もちろん味付けは薄くしてあるが大人が食べる食事と変わらない。「へえー」と言いながら、レシピを眺めた。
「わかりました」と言って、望月課長は羽織っていたパーカーを脱いだ。
そして私の膝の上で遊んでいた志穂ちゃんを抱き寄せた。
「あれ、志穂ちゃん、泣かないですね」
「本当だ」
無造作に脱ぎ捨てられたパーカーを軽く畳もうと思い、手に取るとタバコの臭いがした。
もしかしたらと思い、さりげなくパーカーを志穂ちゃんに近づけると、そっぽを向いた。もう一回志穂ちゃんの前にパーカーを近づけると、やっぱりそっぽを向いた。
「何してるんだ、藤崎」
「志穂ちゃん、タバコの臭いが嫌いなんですよ」
望月課長の鼻先にパーカーを持っていくと、それの匂いを嗅ぎ、今着ているTシャツの匂いを嗅いだ。
「そうかもしれない」
「そうですよ、たぶん。これを機に禁煙してみてはどうですか?」
「うーん、善処します」
「はい、頑張ってください」
タバコ臭いパーカーを志穂ちゃんから離れたところに置き、テーブルの上に広げられてるノートをもう一度見てみる。
ノートの後半に書かれているレシピを見て驚いた。一歳を過ぎると離乳食ではなく、普通の食事をしている。
野菜と鶏そぼろのうどん、肉じゃが、味噌汁、野菜炒め、餃子、しらすご飯、クリームスープ、雑炊と、もちろん味付けは薄くしてあるが大人が食べる食事と変わらない。「へえー」と言いながら、レシピを眺めた。