かわいい君まであと少し
「ちょっと待ってくれ」
 ポケットからスマホを取り出して、何かを確認している。
「ゆたさん、何してるんですか?」
「妹がノートによく使っているオムツのメーカーと種類を書いていてさ。それを写真で撮ってきたんだよ。あった、これだ」
 スマホの画面を見ると、メーカー名が書かれていた。
「このオムツはあれじゃないですか」
 棚の真ん中の列に並べられているオムツを指差した。
「そうみたいだな。一つで足りるよな?」
「どうなんでしょう。とりあえず一つ買って足らなくなったら買い足す、でいいんじゃないですか。でも、聡さんにも一つ渡しておかないとだめですよね」
「そっか。じゃあ二つか。怜子、何か他にあったらいいなってものあるか?」
「昨日今日で不便だったことは特にないです」
「じゃあ、これも買ってくる。どこに居る?」
 人も増えてきているし、離れてしまうと探すのも面倒になりそうだ。
「一緒にレジに並びますよ。オムツ、落ちそうだし」
「そうか」
 無理やり買い物かごに乗せているオムツを押さえながらレジに並ぶ。
「ここで、二、三日分の食材買いますか?」
「そうしたほうがいいよな」
 レジはかさ張るの物を買う人が多く、それぞれ荷物に苦労しているようだった。
 レジを終えるとカートには買った物でいっぱいになっている。
「さすがにこれで食品の買い物は無理だから、一旦車に置いてくる」
「わかりました。私は一階の食品売り場に先に行ってます。生鮮食品コーナーあたりに居ますから」

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