かわいい君まであと少し
晃は「ちゃんと別れるから」と「ごめん」をひたすら繰り返していた。
その姿を見ていたら、ああ、もう無理だ、と思った。
「晃、いいよ、彼女と別れなくて。私と別れて」
一瞬にして静かになった。そして晃は立ち上がり私の右手を握った。
「離して。とりあえず、帰って」
「ごめん。もう二度としないから、別れたくない」
「そう。今日は帰って」
晃は「わかった」と言って、部屋を出て行った。
そのあと、晃はしっかり彼女と別れた。
大学時代の友人とよく会っていた三カ月のことも気になり、浮気はこの一回だけかと問い質した。
「今回だけです。もう二度としません」
私はその言葉を信じた。でも、私の心には小さなシコリが残り、晃とキスをすることすらできなくなった。
ニセ妹事件から数カ月後、晃に大阪支店勤務の辞令が出た。期間は二年。
これを機にやっぱり別れようと思った。たぶん私の考えを見抜いたんだろう。晃に先手を打たれた。
晃の送別会でめずらしく酔っ払った晃が「俺の彼女です」と言って、私の肩に腕を回したのだ。
「違いますよ。松本、酔っ払いすぎ」
一応誤魔化してみたけれどあやふやな感じに終わった。晃は私との話し合いには全く応じないまま大阪に行ってしまった。そのせいで私と晃の関係は宙に浮いたままだった。
その姿を見ていたら、ああ、もう無理だ、と思った。
「晃、いいよ、彼女と別れなくて。私と別れて」
一瞬にして静かになった。そして晃は立ち上がり私の右手を握った。
「離して。とりあえず、帰って」
「ごめん。もう二度としないから、別れたくない」
「そう。今日は帰って」
晃は「わかった」と言って、部屋を出て行った。
そのあと、晃はしっかり彼女と別れた。
大学時代の友人とよく会っていた三カ月のことも気になり、浮気はこの一回だけかと問い質した。
「今回だけです。もう二度としません」
私はその言葉を信じた。でも、私の心には小さなシコリが残り、晃とキスをすることすらできなくなった。
ニセ妹事件から数カ月後、晃に大阪支店勤務の辞令が出た。期間は二年。
これを機にやっぱり別れようと思った。たぶん私の考えを見抜いたんだろう。晃に先手を打たれた。
晃の送別会でめずらしく酔っ払った晃が「俺の彼女です」と言って、私の肩に腕を回したのだ。
「違いますよ。松本、酔っ払いすぎ」
一応誤魔化してみたけれどあやふやな感じに終わった。晃は私との話し合いには全く応じないまま大阪に行ってしまった。そのせいで私と晃の関係は宙に浮いたままだった。