放課後、キミとふたりきり。
そんな人たちと24時間ともに過ごし、慣れない生活サイクル、勝手のわからない農作業の手伝い、母の料理とはちがう味付けの食事。
田舎特有の密な和の中に入れない、冷たいまでの疎外感。
居場所がないのがつらく、とにかく率先して祖母や伯母の手伝いをした。
手伝いをしているうちは、周りに馴染めなくてもそれほど気にならなかったから。
従兄弟たちはそれぞれ好き勝手に過ごし、あまり家の手伝いをしないようで、祖母たちには大いに喜ばれ、それも嬉しかった。
頼まれれば掃除も荷運びもなんだってしたし、頼まれなくても自分に出来そうな仕事を探すようになった。
そうしてその一ヶ月、わたしは役目をもらうことで存在を許されるような、そういう気持ちが自分の中で出来上がっていた。