私、普通の女の子じゃないの。
その時、、、
キーンコーンカーンコーン―…。
キーンコーンカーンコーン―…。
学校の鐘がなったのだ。
これは学校の先生が見回りにくる時間。
私は少しだけ、助かった、と感じた。
彼は急いで私と自分の服を整え、
私の手を引いてある教室へと逃げ込んだ。
ある教室へ逃げ込んでから、
私達にはしばらく沈黙が流れた。
私は、彼の先程の行為の原因が知りたかった。
もしかして、彼は私のことが好きで、私を触りたかっただけなのかもしれない。
そんな考えをした私を本当にバカだと思う。しかしあの時は、先程の行為を美化したくて必死だったのかもしれない。彼は本当はそんな人じゃない。優しくて面白くていい人だと。
「ねぇ、、どうしてあんなことしたの、?」
私は儚い願いを抱いて小さく尋ねた。
しかし、次の瞬間
私の願いは粉々に砕け散った。
「え、遊びだよ。」
彼は私の方を向いて無表情で
とんでもない言葉を発したのだった。
「お前のことなんか好きでもないよ。このこと誰かに言ったら、またどうなるか分かってるよね?」
脅しに近いその言葉は私の心に深く傷を付け、私を暗闇に突き落としたのだった。